工務店・ビルダーの課題を解決するパネル工法大辞典

工務店のコスト削減方法

工務店の経営者として施主や依頼主に対するサービス品質を向上させたり、職人や施工の技術力を高めたりしていくだけでなく、適切なコスト削減やロスの減少へ取り組んで経営の健全化についても考えていくことが大切です。

コスト削減の重要性

工務店の経営を維持していくために、コスト削減へ適正に取り組んでキャッシュフローの健全化を目指すことは、工務店の経営者として極めて重要なポイントです。

そもそも工務店としての魅力や価値を消費者へアピールする上で、技術力の追求やサービス品質の向上を進めていくことは欠かせないでしょう。しかし無駄なコストやロスが存在していては、営業による利益率を低下させ、また施主にとっても施工費の増大などへつながってしまいます。

コスト削減やロスの解消は工務店としての将来を支える土台として無視できません。

工務店のコスト削減方法7つ

まずは現状把握と適切な原価管理が大切

そもそも論として、現在の経営状況においてどこにどれだけの費用が発生しており、またそれぞれの建材や資材などの原価がどの程度なのか、コストやキャッシュフローについて正しく把握することが重要です。

売上の数字はもちろん原価や利益、購入ルートなどお金の流れをきちんと理解できていなければ比較したり検証したりすることもできず、予実管理を適正化することは叶いません。そのためまずは自社の現状を把握し、正しく原価や収支について比較検討できるデータをまとめて考える土台を構築することが先決です。

そしてその上で、予実管理の健全化や収支のバランスについて考えていきましょう。

仕入れコストを見直す

売上から原価や経費を引いて残ったものが利益だと考えられます。つまり、価格を上げずに利益を上げようと思えば、原価や経費を減少させることが重要です。

そして工務店の営業において原価の大部分を占めるコストの1つが建材や資材の購入にかかる「仕入れコスト」です。

仕入れをせずに工務店として営業を続けることはできませんが、仕入れコストが過大になってしまうと、どれだけ売上をアップさせても利益につながらないという悪循環が生じます。またそれでも利益を上げようとすれば売価を上げるしかなくなり、結果的に消費者場慣れを招いて売上の減少を招いてしまうでしょう。

一方、仕入れコストを削減した結果、建材の品質が低下してしまっては、やはり顧客満足度が低下して経営の弱体化へつながります。

仕入れコストの見直しの根幹は、現在の品質を維持したまま原価を減らすことであり、例えば仕入れルートの見直しやまとめ買いによる価格交渉など、多角的な戦略を考えることが大切です。

業務フローの見直し

サービスや商品の原価として考えるべきコストの1つに、人件費などの役務費が上げられます。例えば同じ品質の製品を作り出す業務であっても、無駄な作業や不要な手順がフローに組み込まれていれば、そのために従業員の作業量が増加して人件費や作業に必要な光熱費なども増大してしまうでしょう。

そのため現状の業務フローをしっかりと見つめ直し、無駄や省略可能なポイントを洗い出して、改めて効率的で効果的な業務フローを考えていくことが大切です。

また効率的な業務フローや業務生産性を高めるだけでなく、従業員の負担も軽減できるため、従業員の労働意欲を高めてコア業務へ注力しやすくなることも肝要です。

工期短縮が叶う工法を取り入れる

家づくりや建築工事の技術は日進月歩で進化しており、かつては最新工法と呼ばれていたものが現在は一般的な工法になり、あるいはさらに効率的で低コストの最新工法が誕生しているケースも考えられます。

今の品質を維持したまま工期を短縮できる工法があった場合、それを導入することで人件費の圧縮が可能になる上、施主にとっても早く家が完成するため満足度の向上を期待できます。また積極的に工期短縮の工法や新しいスキルを取り入れることで、他の工務店との差別感戦略につながるかもしれません。

耐震性・費用削減・工期短縮を
叶える「パネル工法」とは

パネル工法とは「パネル(耐力面材)」を使った工法であり、筋交いのように構造を「線」で支えるのでなく「パネル(面)」で支えることが特徴です。またパネル工法はあらかじめ工場などでパネルを製造することで、工期を圧縮しつつ製造コストや施工コストをマネジメントしやすい点も見逃せません。

特に壁一面の構造を製造工場で一体化させる「大型パネル工法」は、従来の工法と比較して工期短縮をしやすい方法であり、コスト削減やキャッシュフローの合理化に寄与することがポイントです。ただし現物のサイズが大きいため搬入経路などの制限を受けやすく、実際には選択できないケースも少なくありません。

そのため現実的にコスト削減と作業効率のバランスを考えたパネル工法としては、工期短縮で競合との差別化を目指しつつ、作業者の技術に依存せずに耐震性を高めやすい「真壁パネル工法」がおすすめです。

パネル工法の魅力とは!
イラストで分かりやすく紹介

材料ロスを減らす

上述したパネル工法のように、工場であらかじめ生産したパネルを使用して、現場では事前のプランに沿って建築作業を進めるといった方法の場合、現場での作業量を抑えられるため材料のロスを減少させられることも重要です。

材料のロスは作業量に比例して発生率が高まりますが、ロスが増えれば増えるほど必要な資材の購入量が増える上、さらに廃材の処分にかかる作業や費用も上乗せされていきます。そのためコスト削減を適正に進めるために材料ロスを減らしていくことは極めて重要で、また実際に有効な戦略といえるでしょう。

さらにロスの減少や環境負荷を軽減するため、持続可能な社会の実現にも寄与します。

火災保険・賠償責任保険などの保険料を見直す

工務店のランニングコストとして、火災保険や賠償責任保険といった保険にかかるコストも大きなウェイトを占めます。

さまざまな事故やケガのリスクがある現場を扱う以上、適切な保険への加入は業務のリスクマネジメントとして必須です。しかし同時に保険会社によって保険料や補償内容などの内容はさまざまであり、もしかすると自社が加入している保険よりもお得な保険商品や契約プランが存在しているかもしれません。

そのため火災保険や賠償責任保険といった保険について見直し、保険料の適正化や契約先の比較検討を行うことは大切です。

電力会社の見直し

燃料費の高騰により電気代も上昇しており、光熱費は日本全国の企業や家庭にとって悩みの種になっているコストの1つです。

そのため電力会社もいろいろな契約プランや独自のサービスを提案しており、電力会社を見直したり契約プランを変更したりすることで、電気代や光熱費を今より抑えられる可能性はあります。

また電力会社のプランに合わせて業務フローや事務所の運営方法などを再検討することで、改めて合理的な仕事環境を追求していけるかもしれません。

その他にも省エネ性能に優れた電化製品へ交換し、電気の消費量を減らすといった取り組みも効果的です。

工務店がコスト削減に取り組む際の注意点

あらゆる企業や経営者にとって無駄なコストを削減してロスを減少させることは、利益率を高めてキャッシュフローを安定化させていくために必須です。

しかしコスト削減は単に支払額を減らすというものでなく、あくまでもサービス品質を維持したまま、カットできるコストを見極めて費用対効果を合理化していくという流れが重要となります。

そもそも品質を低下させて原価や販売価格も相応に下げるのは、単なる取扱商品の変更でありコスト削減ではありません。またそれによって値下げを叶えられても、むしろ消費者にとっては品質を悪化させただけだとマイナスな印象につながります。

工務店として正しいコスト削減へ取り組んで、事業価値を高めていきましょう。

工務店・ビルダーの課題別に選ぶ!真壁パネル工法メーカー3選

耐力壁の強さを表す「壁倍率」の国土交通省大臣認定を受けている真壁パネル工法の中から、壁倍率の高いパネル工法を取り扱っているメーカーを3社選出。工務店・ビルダーの課題別に、おすすめのパネル工法メーカーを紹介しています(2022年4月1日時点)。

商品信頼性で差別化
個体差のない安定品質
コーチパネル(コーチ株式会社)
コーチ株式会社
画像引用元:コーチ株式会社公式サイト(https://ko-chi.co.jp/ko-chi-panel/)
特徴

ISO9001認定自社工場を保有!
CAD/CAM完全連携にて
複雑な形もオーダーメイドで対応

大臣認定の真壁パネル工法

コーチパネル

コーチパネルについて
公式HPで問い合わせ

TEL:053-580-0111

電話で直接問い合わせ

商品の魅力を体感
耐震実験できる
ショールーム
を用意
プレウォール(ウッドリンク株式会社)
ウッドリンク株式会社
画像引用元:ウッドリンク公式サイト(http://www.woodlink.co.jp/jyutaku_shizai/prewall.html)
特徴

ウッドリンクのショールームにて
施主と一緒に参加できる
耐震性比較実験を月2回開催

大臣認定の真壁パネル工法

プレウォール

プレウォールについて
公式HPで問い合わせ

TEL:0766-84-4477

電話で直接問い合わせ

限られたコストで施工
シンプル設計な
規格パネル
を利用
タフボード((株)ビスダックジャパン)
株式会社ビスダックジャパン
画像引用元:ビスダックジャパン公式サイト(https://www.visdac.co.jp/product/tough-board/tough-board/)
特徴

断熱材別売・規格サイズの
超シンプル設計により
導入しやすい低価格帯を実現

大臣認定の真壁パネル工法

タフボード

タフボードについて
公式HPで問い合わせ

TEL:072-361-8880

電話で直接問い合わせ

調査対象:Googleにて「パネル工法 製造」「木造 パネル工法 製造」「構造体 パネル 販売」でそれぞれ検索。上位50位に公式サイトがランクインしていたパネル工法メーカー(計22社)。
選出基準:国土交通省大臣認定を取得しているパネル工法のうち、壁倍率の高い製品を取り扱っている上位3社(壁倍率の平均値が高い順に掲載)。
調査期間:2022年4月1日
※当メディアでは「工場で一部施工を済ませたパネルを販売している会社」をパネル工法メーカーとして取り上げています。
※壁倍率の数値はパネルのサイズや住宅の仕様によって変動するため、あくまでも参考情報としてお役立てください。